■ 抄録・要旨
| 日本では毎年平均2.6個(1971年〜2000年の平年値)の台風が上陸し、農業生産に甚大な影響を及ぼしている。また地球温暖化による海面水温の上昇は、強い台風を出現しやすくさせると予測されている。
このような背景の下、接近しつつある台風や温暖化時の台風による作物被害量を空間詳細に事前に予測することは、影響軽減に向けた事前あるいは事後の適切な対策の検討・実施を行なう上で、有益な情報となると考えられる。そこで、本研究では日本の水稲を対象に個々の台風による作物被害量を空間詳細に予測することができるモデルを開発した。
モデルの精度検証の結果、本モデルは台風被害の空間分布を精度よく表現することができ、また県単位の被害量を精度よく再現できることがわかった。
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